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更新日: 2023.03.01

2つの無制限で使いやすく

2024年からのNISA大幅改正
1級ファイナンシャルプランニング技能士/ CFP®認定者/宅地建物取引士/ 住宅ローンアドバイザー風呂内 亜矢さん

NISAの大幅改正、どこが変わる?

投資で得た利益が非課税になるNISA(少額投資非課税制度)。
2024年から大幅な改正が予定されています。
一つ目は口座開設や資金の投資ができる期間が無期限となります。自分の環境が整ったタイミングでいつでも口座開設や投資が行えるようになります。
二つ目は非課税保有期間が無期限になります。これまでは非課税保有期間が一般NISAで5年、つみたてNISAで20年とされていました。期間無制限になると投資した資金を5年や20年の中で売却などの検討をする必要はなく、投資した状態のまま持ち続けることができるようになります。

トータルでいくら投資できるの?

年間の投資可能額は計360万円。積立投資を行う「つみたて投資枠」は年120万円、積立投資のほか株式などにも投資できる「成長投資枠」は年240万円です。生涯での非課税保有限度額は1,800万円となります。使い切れない人も多いくらい大きな枠です。枠が大きくなり、期限が無期限になることで、多くの人が自分に合った金額や投資スタイルで運用を行えます。
枠が小さいと上限額を気にしながら「制度を乗りこなしていく」という感覚になりがちです。拡充により、「自分に必要な運用」に集中しやすくなりました。枠は充分に大きいことを理解し、使い切ろうと焦らないようにしましょう。

これまでのNISAは別カウント

2024年以降のNISAは2023年までのNISAとは完全に別の管理を行うことになります。そのため、生涯の限度額1,800万円の枠は、2023年までに一般NISAやつみたてNISAでいくら投資をしていた人にも等しく与えられます。
注意点としては、一般NISAで利用できていたロールオーバー(非課税期間の延長)の仕組みを2024年以降のNISAに対して行うことはできません。2023年に一般NISAで投資した資金は2027年に非課税期間の5年が明けますが、2028年のNISAで受け取ってロールオーバーすることはできません。

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